皆さんは遠野という地名をご存知だろうか。
ビールファンにはなんとなく馴染みがある地名のようにも思うのですが、地図のどのあたりにあるのかはあまりよく分かってませんでした。
東北新幹線新花巻駅から釜石線で1時間弱の山間にそこはありました。
東京駅から行くと一回乗り換えるだけ?そう思えば利便性も良く思えましたが、車で行ったので遠さは無茶苦茶感じましたね。遠いのお。まさに遠野。遠い野です。
さて、ここ遠野にもブルワリーがあります。前から気になっていたのでちょっくら向かってみました。
駅前にしては誰もいない。
誰もいない街・遠野
普段ガヤガヤしているところに住んでいる身としてはそういった静けさがやたら気になってしまいます。
緊急事態宣言中だったからなのか。これが街の姿なのか。気になる。気になる。
気になるからこそ楽しい。
外の暗さと寒さも相まって店内は非常に明るく暖かで、もうこれ以上移動しなくてもいいかなと思わせてくれる店内。
二日酔い気味だったのでじっくりと時間をかけて味わう。造りがかなり綺麗。美味しい。
スープはいくらあってもいいですからね。ビアバー飯はもっとスープがたくさんあってもいいですよ。飲食店の皆様。
地元流通だけでこのくらいの量が売れるなら結構理想的なサイズ感かなって思ったりもする。
酔いもいい感じに回ってきたころ遂に店員さんに接触。普段は割と早い段階でファーストコンタクト取るんだけど見知らぬ街で泊まる場所もないのに無防備に泥酔するほどアホではないのでスロースタート。
その日は珍しく接客勤務していた料理人兼ブルワーの有賀さんとお話しすることができた。
beergeek.jpと同じく音楽とビールの親和性にかなりの関心がある方ですぐに意気投合。ほっと一安心。
二日酔いはどこ吹く風。もうちょと、いやもういっぱい飲みたいなってことで。遠野の街を案内してもらいました。
遠野という町はなんでもスナックとか居酒屋の数が人口あたり相当数あるようで駅前の飲み屋街を散策。
ご時世的に開いてる店はほとんどないかと思われたが「来い来い」という小さな飲み屋が開いていた。
当日は市長選挙の開票日で、そこに居合わせた人たちが投票した人が見事当選していたみたいで大盛り上がり。政治ってこういう盛り上がりというか、身近な話題としてあるべきなんだなって思いますよ。東京は政治に関心なくても不自由がないっていうのがやばいんですよね。
経営するお母さんがいて、娘さんがお酒の担当をして、お父さんが飲みにきてる。
素敵。こういう安心感っていうの?憧れちゃう。実家に帰るってこんな感じなのかな。勝手に想像してました。
うちは実家が都会な上にお袋の味がクソまずいんであんまり帰りたくないんですよね笑
その場にいた方ともワーワーやらせてもらって最後にもう一件飯を食おうってことで
フラッと立ち寄った割に充実しまくった訪問でした。どこに行ってもここまでの濃密な体験ができるのかどうか気になって仕方ないです。旅に出よっと。最高でした。