こんにちは。長らくぶりの更新になってしまいましたがお許しを。
さて、久しぶりにブルワリー探訪行ってまいりましたのでレポりたいと思いますがせっかくなので
ビール以外のムーヴも合わせてご紹介したいと思います。
先日大阪でのコンサートのため横浜を出発した我々一行(ひとりですが…)は、せっかくの誕生日だからとライブ前に何らかのアクティビティを体験すべく一日早く出発し、何かできないものかと悩んでおりました。
通常であれば誕生日には国外に脱出をし、のんびりビールを飲んで過ごすことを定番としたかったのですが予定があればそうもいかず今年は国内を楽しもうと決意した次第であります。
このところ車に乗ることが多いので、実のところブルワリー巡りというのはあまり現実的ではなく、かといってビール以外趣味もない中年が今更何をして楽しめばいいのやら…
誕生日だからといってご褒美ばかりに目を向けるのも違うかな?と、滝行とか護摩行とか、、禊的な行事も散々調べましたが、なんと偶然にも道中の愛知県で良さそうな場所を見つけたのですぐさまロックオン!
ということで豊橋へやってまいりました。
ビール的にいうとTHC CRAFTっていう豊橋出身のブルワーチームが一部知られていたりしますが、なかなか立ち寄らない土地柄なので未開の地って感じです。
バンドやってる人には伝わると思うけど、愛知といえば名古屋なわけで、いくら新幹線が止まるからってわざわざ立ち寄るのか…みたいな場所なんですよね。豊橋。
かといって無茶苦茶自然が溢れる雄大な地というわけでもないので、正直なところ一生で一度も行かないかもしれない場所でした。
そんな豊橋にこの度、バンドメンバーが店をオープンさせたと聞いたので早速いってきましたよ!
と、その前に!
豊橋といえばあのチョコ菓子、ブラックサンダー創始者誕生の地というのは有名な話で、箱買いしている自分としては是非とも現場に遊びに行きたい!ってことで。
まずは市街地に行く前にブラックサンダー製造所こと有楽製菓豊橋夢工場へ到着。
横浜から下道で7時間ほど。
出発する時点ですでに20時間運転した状態だったので普段飲まないエナジードリンクをブチ入れて気合いで到着。
結論からいうと工場見学のようなものは今のところやっておらず直営販売所があるくらいのところでした。
結構地元のおじさんおばさんがやってきてチョコとかグッズを買っていってる様子。
そんでわざわざここにきた理由としては、
制限時間10分、ブラックサンダー詰め放題1000円!
これですよ。
詰め放題なんて夢いっぱいアクティビティをやらないわけないじゃないですか。
スタッフのおばちゃんから注意事項を聞いていざトライ。
ブラックサンダーの山から丁寧に一つずつ袋に詰めていく。
この日は特別にイチゴのサンダーミニバーも詰め放題に混ぜてくれていたので、その可愛らしいピンクのパッケージに詰め作業も胃もたれすることなく楽しめました。
こんな感じ。
袋は伸びません、お菓子を破壊してはだめ、袋から飛び出たものは没収
そんなルールでしたが、お得にゲットすることができました。
何倍も元が取れて死ぬほど得かと言われるとそうではないですが、いいバランスです。お値段以上やる価値は大アリ。
ひとりで周りの目を気にすることなくチャレンジできる人はぜひどうぞ!しばらくはチョコに困らない生活が始まります。
そんなこんなで時は夕刻。
豊橋市内に出向いて腹ごしらえといこうじゃないですか。
ちょっと早めに着いてしまったので駅前を中心に散策。
当然ながらブルワリーがあるのは調査済みでしたので一応訪問。
TOYS BREWERY!
まぁ車だから飲めないんですけどね。
酒が入ってない自分なんてただの寡黙なオタクなのでこっそり持ち帰りビール一本だけ購入。
店内は超コンパクトで客席というかレジ前のスペースは4人くらい入ればちょうど収まるくらい。外でも飲めるようです。
たぶん時間の影響だとは思いますが、他の店が寂しい中、ブルワリーパブに人がいる光景はやはり正義ですね。ビールの力。とてもいい。
それにしても豊橋。寂しい。
駅の規模感とかを考えると「人がいない錦糸町」って感じの街。
そりゃ東京に比べて人が少ないにしても、新幹線が止まる街にしてはもうちょっと人がいてもいいのかなと。
それにしてはキャバクラ、ラウンジ、などちょっとした夜のお店は結構あって、どういうお金の回りかたをしている街なのか謎めいてます。
飲食店も大手チェーンが思ったより少なく、個人店の居酒屋やレストランなどは結構ある感じ。
そして街の中心とも言える商店街、ときわ通りにそのお店はありました。
熟成肉とナチュラルワインのお店「THE RICH」
店の写真撮り忘れたのでサイト載せておきます
https://akr9827101255.owst.jp/
前にも書きましたがバンドメンバーの新店です。
そうです。シェフオオタの新店なんです。
一緒にピータールーガーにも行ったことがあるあのシェフオオタ
ニューヘイヴンで死ぬほどうまいピザを一緒に食べたあのシェフオオタ
ボストンでこの世のものとは思えないほどうまいクラムチャウダーをシェアしたあのシェフオオタ
ちょっとお使いでとそそのかしてニューヨークからミネアポリスまで連れ回してしまったあのシェフオオタ
数々の食の思い出を共有するあのシェフオオタがついに熟成肉に着手。
誕生日に彼が焼いた肉を食べるということに迷いはなかったです。
まさにこれが豊橋に行くきっかけになったというわけです。ありがとうシェフオオタ!
とりあえずお任せで肉、そしてバーガーを。
誕生日飯はこれで決まり。
スタンダードバーガー
粗びいた牛肉パティに甘味が引き出されたオニオン、トマトは輪切り一つで存在感抜群、丁寧に切り揃えられたレタスに粒マスタード。
そしてバンズは峰屋だそう。
もうこれだけで食べたくなっちゃう人いるんじゃない?
非常にルックスも良い。バランシー。
この後に肉も出てくるのか。贅沢だなぁ。
40日熟成肉
極限的な睡眠不足にポテトをぶち込んでしまったのですでに意識は朦朧。
無意識に食べる肉ほど贅沢なものはない。
美味しい。
オィシイ
焼き加減、肉の食感、旨み。最高です。
お会計時にアレ?と思ったけど昨今の物価高にしては最高CPだと思います。
店員さんとも豊橋の土地柄についてのお話とかさせてもらって非常に満足な夕食でした。
しかし片手にはウーロン茶。
酒も飲んでもらいたかったなぁと惜しまれつつその後の行動を模索。
確か時刻は20時を過ぎていたかもしれない。
このまま豊橋に居座って酒どころを探すか、それとも翌朝の目的地である伊良湖フェリー乗り場まで行ってしまおうか。
悩みに悩んだ結果。
なぜか田原市に行くことに。
よほど地理が好き、相席食堂でオアシズ大久保さんの回を見ている、豊橋にいて車がある。
こんな条件が揃わないとマジで行かないであろう田原市。
ここにもブルワリーがあることだけは確認していたものの、すでに20時という時間。
車で行っても30分はかかる。
どうするか。
待て待て。誕生日なのにビールの一杯も飲まずに終わるのか??
それはいけない。
絶対にだめ。
とくにあてもなく、アポもなく。田原市に行ってみるか。
豊橋からは車で30分。ローカル電車の渥美線の最終駅、三河田原駅が街の中心。
ますます人がいない。
人がいないせいかコインパーキングも見当たらない。
今夜の野営地が見つからない。
時刻はどんどん更けていく。これはまずい。
本当は唯一あるブルワリーに行きたいけど休業日であることは確認済みだし、唯一あるであろうブルワリー直営のタマリバというお店を目指すも車を停めないことには飲めない。
ぐだぐだと30分くらい経過してしまい、仕方ないので一度タマリバに行って何かボトルビールでも買わせてもらって伊良湖で飲むか…
そう決め、トボトボとタマリバIN。
もう閉店間際よ。
ともあれ今夜のビールを求めて店員さんにビール情報を求める。
ビールくださいな。
もうなんでもいいです。
車だからさ。
しかし雲行きは怪しい。
「売る分のビールはあるけど、ここよりはブルワリーの方がありますよ」
うん。わかってる。
ちゃんと調べないで来たこっちが悪い。
「ブルワリーの方行ってみてはいかがですか?」
そうだよね。わかってる。行ければよかったよね。
「お車ですよね?道の駅ありましてブルワリーが近くです」
はいはい。今更もういいですよ。わかってるんで。
「電話してみましょうか?」
え?今なんて??
ざっとこんなやりとりがありまして、ブルワリーの方に連絡をとってもらえることに。
だって今日は休業日じゃなかったんですか?
「先ほどまでお客様いたと思うのでまだ空いてるはずですよ」
とのこと。
予約さえあれば休日にもお店開けちゃう感じみたいで、なんと偶然。ついさっきまでお客さんがいたからまだ空いてるかも!だって。
お願いします!!すぐ行くので電話してください!!
電話はすぐに通じ、伝家の宝刀「横浜から来ました!!!!」を強くアピールし、アポをとる。
タマリバの方に感謝を伝え、車に乗り込みいざブルワリーへ。
ブルワリーのすぐ近くには「めっくんはうす」という道の駅があり、すぐさまピットイン。
その後痛風症状が出るとも知らない足でダッシュし、ついにHIGH LIFE BREWERYに到着。
開けて待っててくれた!
どこにでもあるアパートの1階テナントに醸造設備を入れて営業しているらしい。
本当にどうもすみません。
快く迎えてくれたのは、醸造責任者、代表のよしおさん。
これからビールが飲めるんだ。
そう思うとテンション爆上がりなわけです。
ビール行脚においては人の何倍もミラクルを経験しているのに、やっぱり嬉しいよねミラクルは。
今このタイミングでなかったらと思うと涙もちょちょぎれそうになる。
閉店間際にごめんなさい。多分全部飲みますと宣言をし飲酒スタート。
染み渡る一杯
Iの文字は伊良湖の灯台がモチーフかしら
流石に全部ラージとはいかなかったけど全種類堪能しましたよ!
聞くところによるとサンディエゴで飲んだビールに衝撃を食らいビールを作るようになった情熱系エリートブルワーのよしおさん。
次はどんなビールを作ろうか日々考えている姿はとても楽しそうで、彼なりのハイライフを体現したい情熱がビンビンに伝わる熱いお方でした。
しかも横浜から来たという話をすると先日行われたブルワーズカップにも来場していたらしく、なんと同じ日同じ場所にいたというこれまたミラクルな話もできて相変わらず業界って狭いなぁを実感。
キャベツの生産が全国一位であるとか、サーファーの移住を受け入れてる地域だとか地元の話を聞けたのはかなり良い収穫。
一生に一度も来ないんじゃないかなんて言ってごめんなさい。普通にまた行く。
こう思わせてくれるのもビールってやつが人の心を動かすカルチャーなんだなと常々思いますね。
長居しちゃってすみません。そしてありがとうございました。
こうして田原市ですっかり出来上がってしまった一行は(ひとりです)すぐさま車に戻り、激しく椅子を倒し毛布を一枚羽織り瞬時に寝落ちいたしましたとさ。