群馬県高崎市にそこはありました。
PECO屋さんからの紹介でふらっと流れ着いた場所。事前情報はほぼゼロに近い状態。
まぁビール友達の紹介なら間違いはないだろうと何も疑うことなく訪問。
え？ここ？
ここビールのお店？？
紹介で暖簾をくぐらせてもらったのですが着席してからもう一度外に出ました。
これ高田馬場のべんてんの暖簾じゃないよね？
小料理屋にしても心の底から入り難いと思わざるを得ない外観。これで看板に電気ついてなかったら100％スルー案件。
カウンターだけの小料理屋といった店内は座席が5、6席あるのですが、4席しか座れません。
その理由がこちら。
ちょっとどういうことかわからない。ビールの種類とお店のコンセプトどうなってるのよ…
カウンターにあるボトルも飾りじゃなくて未開栓のビール。
本当に思考が追いつかなくてしばらく言葉が出てきませんでした。
とにかく良いと思ったものは買いしめます！
とのこと。
そりゃ買おうと思えば誰でも買えるかもしれないけど、これはなんというか。圧巻。唖然。良くも悪くもとかなんというか、本来お店の感想として出てくるであろう言葉が一切出ませんでした。
無の境地へ逃走したくなるようなケイオス。
情熱の向こう側に行っちゃった人もいるんだな。ってことで冷静さを取り戻して色々お聞きしたところ、ビールに合う旬のローカル野菜とか山菜とかを提供してくれる小料理屋スタイルのお店であった事は店舗のルックス通りで安心しました。
メニューは基本的にはないというか、素材をシンプルに調理したそのままの状態が多い。
出てくる出てくる馴染みのない食材。店主自ら収穫してくるものがほとんどなので、その季節の野菜そしてその味の傾向など事細かく教えてくれる。その知識量は膨大で、ビールにもまた詳しい。
ちなみにいただいたビールは
黒く酸味もある複雑な味わいのちょびちょび飲むビール。
まず大前提としてサワーエールが好きでそれと何か食べたりしたいという要望だけ伝えてセレクトしてもらったビールです。
流石にビールの山から飲みたいものを探す意欲はとっくに折れていたので全部委ねてみました(笑)でもそれが正解なんじゃないかなとも思いました。
目当てのビールを飲みにくるというよりは、その時の旬な食材に合うビールってなぁーに？と問いかけにくる場所というのがしっくりくるお店の説明なのかとも思います。
訪問したのがかなり遅い時間だったので本来はもっと違った顔もあったかもしれませんが、多分おきらく亭の基本スタイルはそんな感じです。
根菜の泥臭さやハーブのフレッシュな香りをそのまま楽しめる。これはフード頼まない人間からしても非常に興味深いことで、ビールと食材のペアリングの面白さを気づかせてくれるお店でもありました。
本来フードは飲酒中に注文しないだけで興味の対象ど真ん中ですし、できればそこでしか味わえないローカル色が強いものであればあるほど食したいと思っているので、その食材の良さと共にビールとの相性の良さを説明してくれる人って実を言うとこの世で一番会いたかった人だったのかもしれないと思って感動してしましました。
ビールイベントや遠足なども度々主催しているようなので間違いなく高崎エリアのキーマンのひとりであることは間違いありません。
とにかく美味しいものが大好きという店主様は非常におおらかな人で色々と相談にものってくださったり優しい方なので勇気を出して暖簾をくぐってみてはいかがでしょうか？
Facebookで都度情報発信されているようなのでお店の予約などもそちらに連絡入れてみると良いと思います！
外部リンク：おきらく亭Facebook