長野県野沢温泉のビア名所といえば温泉街のど真ん中にある里武士が有名です。
先日馬車道のタップルームにもお邪魔してきました。
その里武士の大元締めであるAJB Co.ことアングロジャパニーズブルワリーの工場にようやく行くことができたので報告いたします。
野沢温泉街の里武士から数キロ離れた国道沿いにあった廃保育園…を改造して作られたメインブルワリーがそれ。
けっこう立派な建物です。
栃木の某VOLTAを彷彿とさせるファンタジー。
何かビールに関係した栽培をしているのかとお尋ねしたのだが不明とのこと。
早速工場見学させてもらいました!
ほとんど居抜き状態なので、建物サイズに合わせてタンクなどを調達しなければならなかったようでけっこうギリギリの高さです。
4つあって全部が違う役割なんだって。マッシュタンとかロイタータンとか色々。
ちょうど仕込みの最中でした。のぞかせてもらいました。
思っていたよりタンクの数は少なめ。
このタンクの中で「白」とか「緑」とか一般流通されているものが造られているんですね。
さて。
AJBといえば日本でも先駆けてフーダー(木製発酵タンク)を導入して本格的にサワーエールを仕込んでいたことで有名ですがついに見せてもらうことができました!
横のノーマルサイズの樽と比較すると大きさがわかると思います。
導入してから4年ほど経つようで常に新しいセゾンを継ぎ足したりしてブレンド、熟成させているようです。先日リブシ馬車道オープン時点で提供されていたフーダーサワーは「どうだぁい?4年だぜ?」っておっしゃってましたし。
年月が織りなす味の複雑さとか、4年前何してたかなとか考えながら楽しめるのでこの手のビールには興奮を隠せません。最近日本でもサワーエールという言葉もよく耳にするようになりましたが、各々で酸の種類が違うんですよね。基本的には酸っぱければいいスタンスではありますけど、フルーテッドケトルとワイルドエールは完全に別物であることは忘れないようにしたいものです。
これは実験段階であるものが入っているとのことですが、どうやって使うのか、使った場合にはどんな味になるのか非常に楽しみなところです。飲めるのかがわからないですけど。
里武士は裏山の水を使っていて、そもそもこの地で開業を試みたのもそういった自然に恵まれているところにう魅力を感じたのだとか。
現在、野沢温泉の里武士に醸造設備はないとのことで、馬車道が醸造開始するまではこの工場のみの稼働になるようです。
今後は野沢温泉産、馬車道産とでどういった味の変化などが見られるか楽しみですね。同じビールは造らないとは思うんですけど。
対応してくれたスタッフの皆様ありがとうございました!
外部リンク:AJB Co.