クラフトビール。地ビール。呼称論争?

こんにちは。beergeek.jpです。

ブログに書くべきビール的ネタは数多くあるのですが、なにぶん忙しくてなかなか書き終えることができません。

ではなぜこの記事は書くのかと。

なぜでしょう?笑

特に主張したいことでもないですし、情報通の方にはどうでもいい記事かもしれません。

ただ単純にふと思ったことを敢えて文章化してみたいと思っただけです。はい。

とはいえ、ビールの世界にハマりだした人は避けて通れない話題かとも思うのでじっくりと個人的主張をまじえながら語りたいと思います。

 

 

さて。こだわりのビールの嗜む皆様の9割はコンビニなどで売っている大手会社のビールを経験したのちにビールの深い世界へと踏み込んできたと思います。

その時、そのこだわりのビールはどのように呼ばれていましたか?

クラフトビールでしょうか?地ビールでしょうか?

 

 

そうです。今回の最初のテーマはこだわりのビールの「呼称」についてです。

今日では若い世代にもこだわりのビールが受け入れられつつあるので「クラフトビール」という名前が定着しつつあると思うのですが、それはあくまでクラフトビールが日常化している人間にとっての話。

 

これからビールを嗜もうとしている人からはよくこんなことを聞かれます。

 

「クラフトビールと地ビールって何がちがうんですか?」

 

面倒臭いので「一緒です。気にしないでください。」と説明してしまっているのですが、実をいうと一概に「クラフトビール=地ビール」とは思っていません。

 

認識している限りでは「地ビール」という名前は90年代の規制緩和に伴い爆発的に流行ったビールブームにあやかり、地酒になぞって付けられた新語という印象があります。

しかし、それは一過性のブームで終わってしまい…次々と小規模ビール会社は廃業してゆくのです。

業界が廃れていった経緯や、昔と現在の違いについて気になる方は各自調べてください(無責任)。

 

 

そして「クラフトビール」という言葉。今の日本のクラフトビールシーンにおいて使われているこのワードはおそらくアメリカ発祥の言葉でしょう。

ビールといえばドイツやベルギーといった欧州文化から一変、いまやアメリカ至上主義のようになっている感もありますよね。

伝統を重んじつつも、型破りな手法を次々と世に送り出しそれを定番化させる。

なによりもシーンが大きいので必然的に競争が生まれ、美味しいビールは評価され、美味しくないビールは話題にもならない。

(かなり中略)

それがアメリカなんです!

 

 

それはさておき…

地ビールという言葉が影を潜めクラフトビールという言葉が浸透していったその理由としては、ただの地元ビールでなく職人が丹精込めて作り上げたクラフトなものであるという主張や、過去のブームを繰り返さず新しい文化として定着させたいという願いや、地ビールダサい!カタカナのほうがかっこいい!…みたいな理由があると思いますが…

 

 

ちょっとまった!なのです。

 

 

最初に言いましたが「地ビール=クラフトビール」ではありません。

 

普通に考えてみましょう。

地ビールが、地元のビールという意味合いのものだとしたら

「地ビール=ローカルビール」

が、正しいカタカナ表記になるはずです。

 

 

では具体的にローカルビール(地ビール)とは何か。

ローカルビール(地ビールも同様)とは、ある特定の地域を拠点とした大きすぎない規模の醸造所で作られているビールのこと。

ひとことで言ってしまえばこんなところです。

 

世界的に定義されているクラフトビールの定義というものがあるのですが、そこには小規模設備で醸造される特徴的なビールであるという定義があります。

ローカルビールとして地元を拠点にしているブリュワリーの抱える問題として設備の拡大ができないという背景もあるとおもうのですが、広く知られるものより良いものを作りたいという信念の元、小さな設備でがんばっているブリュワーも数多くいます。

つまり、ローカルビール(地ビール)こそクラフトビールである場合が多いのです。むしろクラフトを名乗るのであればローカルである必要すらあるのだと思います。

この事情を踏まえて頂いた上でなら「地ビール=クラフトビール」という式が合っているのですよ~と説明がつくのです。

※「クラフトビール=おいしい」ではないですよ

 

地ビールだろうがクラフトビールだろうがどんな呼び方をしてもその人の自由。どっちが正しいかどっちが間違っているかなんて論議があるとすれば、こんなにバカバカしいことはありませんね。

 

 

今一番指摘すべきことは、多くのクラフトビール飲みが忘れかけているローカルについてのことです。

これ二つ目のテーマ。

おそらく、多くの皆様はクラフトビールとは?と問われた時、その多種な味わいや大手ビールとの違い、舌で感じた感覚を用いいて説明すると思います。

当然、間違いではないです。クラフトビールとはそういうものでもありますから。

 

しかし「クラフトビール=ローカルビール」なのであれば、味と同様に注目しなくてはいけないことがあります。

 

 

誰が、どこで、どのようなレシピで、どんな原料を使って、何のためにビールを作っているのかというバックグラウンドです。

 

ほとんどの人は注目していないでしょう?

 

どの地域で作られているかくらいは知っていても、ブリュワーの顔や醸造所の設備を想像するまでに至りますか?

いやいや、そんなにマニアックなビール通ではないので…ともし仰るならば、あなたはさほどクラフトビールに興味がないのでしょう。

ただの一過性のクラフトビール飲みです。

 

真のクラフトビール好きを語るならこれくらいしろ!みたいなことを言うつもりはないのですが、今の日本の現状に疑問があるからこそ訴えたいことなのです。

 

 

多くのビアバーは日本各地から、世界各地から実に美味しいビールを取り揃え繁盛していますが、その場で醸造していない限りビールのアンテナショップでしかないんです。ただの販売店です。

もちろん全然悪いことではありませんし、ビール選び、サービングをとってもお店のセンスが光りますが、すこし皮肉ってみると…

 

 

「やった~!大好きなマイケルジャクソンのCDがタワーレコードに売ってた!!やっぱりタワーレコード最高!!タワーレコード大好き!!最強!!またタワーレコード来ようっと!」

 

みたいな人多くないですか?

 

「やった~!大好きなマイケルジャクソンのCDがタワーレコードに売ってた!!はやくじっくり聴いてライブ行って一目生でみたい!!」

 

って思うのが当たり前のファンじゃないですか?

※タワレコさん名前連呼してごめんなさい

 

 

 

言ってることわかります?

ビールそのものの詳細よりも、そのバーにどんなビールが取り揃えられているかの情報だけに興奮する「にわかビール飲み」が増えているという事実。

 

でもたぶんその人は悪くないんです。悪いのはきっと…ブリューパブが少ないからだと思うんですね。つまり近所の醸造施設。ローカルブリュワリーが少ないからです。

 

なぜブリューパブにそこまでこだわりを持つのかといえば、答えは簡単。

・生産者に会い、その人の人間性などを知ることができる。

・配送による劣化リスクは低くベストに近い状態で味を楽しむことができる。

こんなところです。

そこにローカルが付与するということは、ビールのみならず地元を愛した人間がその地でビールを作っているということになります。素敵な地元愛です。

 

ビールの味だけを評価するでも全然いいと思うのですが、できることならブリュワーが持つビールに対する考え方のひとつも知った上でそのビールが好きだ!と公言したいのであります。

むしろ味だけを評価するのなら絶対に現地へ赴くべきなんですけどね。

 

 

味の良し悪しと同様に大切にしたいサポート精神。

 

 

どのような理由のもと、そのビールを飲むのかという感覚を持ち合わせた上でビールを楽しむことがビールへの、生産者へのリスペクトなのではないかなと思うのです。

 

最近日本に輸入されたアメリカの某メーカーのビールがありますが、人気みたいで多くの人が注文しているのをよく見かけます。

実際にそのブリュワリーに行ったことがあるのですが、自家発電設備がありスタッフも実に良い人ばかりで、そのメーカーが大切にしている考え方などを感じることができました。

 

でももし、家庭に問題があるような人だけを最低賃金を下回るお金でこき使い社長ばかりが成り上がっているような会社だったらどうでしょう?

味が同じでも二度とそのメーカーのビールは注文はしません。支持できませんから。

 

ビール一杯に払うお金の行方なんかも感じながらおいしいビールと向き合っていきたいものです。

 

 

結論から言えば、クラフトビールだの地ビールだのはどうでもよくて、クラフトビールの本当の意味を知ること、本当の味を求めた時にすべき行動などなかなか見えにくい部分を意識するともっと楽しいんじゃないかな~ということ。

 

まだ日本を離れず、もしくは地元を離れず遠くのビールを飲んでいるクラフトビールドリンカーへ

一度でいいから現地へ行ってみてください。考え方変わると思うので。

でも評価の高いところね。←絶対

 

 

では。

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