オススメビールブック「Guide to EXTREME BEERS」

こんにちは。beergeek.jpです。

何ヶ月ぶりかのブログになってしまいましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?近頃2、3件のビアバーにしか顔を出していないのでbeergeek.jp死亡説でも流れている頃ではないでしょうか。

順調に(?)次回の渡米に向けてせっせと社会活動と諸々の書類集めをしておりますのでご安心下さい。すこぶる健康です。

さて、最近ちょっと気になる洋書を入手したのでレビュー記事を書いてみる事にします。

みなさんはビール関連の専門書をお持ちですか?

近年日本ではクラフトビールブームにあやかり、出版業界でも実に多くのビール書籍がリリースされている模様です。

日本の地ビールカタログ、ビールに関連したその土地の紹介記事、ビールの作り方などなど、その種類は豊富です。

しかし比較的目にする本というのはそれなりの宣伝や流通を確保した上で書店にならぶわけですからビジネス色が強く、筆者が本当に好きなことだけを書いた本ではない…という意識が私にはありまして、どの本も同じような内容に見えてしまってなりません。

デザインの善し悪しであったり記事の内容の濃さであったり、個性はあるのですが…(良い意味で)こいつバカだなぁと思わせてくれる本にはあまり出会った事がありません。

そんな中、ついに見つけてしまいました。

その名も…

「Brewtal Truth Guide To EXTREME BEERS」

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見る人が見たらEXTREME BEERSの前にBrewtal Truthって!と思うこと間違いなしですね。

一言で説明するとエクストリームメタル界隈でその名を轟かせているDecibel Magazineという冊子にコラムを寄せているAdem Tepedelenというシアトル在住のフリーライター著のエクストリームミュージックヘッドのためのエクストリームビアーズガイドといった感じの本です。

写真が多くパラパラと読み流してみるだけでもかなり面白く英語が読めない方でも比較的楽しめる内容ですが、やはりじっくり読んでみると奥が深いというかアホさが際立っています。

もちろん良い意味ですよ?

物語の始まりは、まずエクストリームビアとはどんなスタイルのビールのことをいうのかという部分から始まります。

この本では、IPA、インペリアルスタウト、バーレイワイン、ベルジャンストロング、クアドルペル、ランビック、アイスボックが代表的なエクストリームスタイルであると表記されていますが、6つあるカテゴリーではそのスタイルのビールが紹介されているのではなく、何をもってエクストリームかという区分でそれぞれのビールが紹介されています。

そのカテゴリーはこちら。

1. Ingredients from Hell (地獄からの素材)

2. Over-the-Top ABV (アルコール度数の極限)

3. Tolerance-tasting IBUs (強烈なレベルの苦み)

4. Blasphemous Brews (邪悪なビール)

5. Drinking the Decrepit (古きを楽しむ)

6. Under the Influence (もう酔っちゃったわ…)

直訳って難しいですね。自分なりに解釈してみた和訳とともにカテゴリーを紹介してみました。

ご想像の通りだと思いますが、珍しい素材(本来ビール造りとして正当であるとされていなかった素材)を遣ったビール紹介にはじまり、アルコール度数がワインを超えているもの、苦みが強烈なもの、名前やコンセプトが悪魔的なもの、オールドスタイル(ここでは主にバレルエイジド系)のもの、最後は筆者の好み全般が紹介されています。

詳しくはお手元にとって読んで頂きたいですが、かなり偏った記事になっています。

しかし偏り、または差別なくしてエクストリームは語れないものです。誰にでも理解を得られるような平均的なモノ造りをしているようではカルト的な高評は得られません。

この本で紹介されているビールを醸造している方々もきっと犠牲にした価値観などがあるでしょうし、試行錯誤は絶対にしているはずなのです。

このエクストリームな価値観がいつの日か「普通」になってしまう時、人はまた違う極地を目指すのでしょう。

あとがきのようになってしまいましたが、まだまだ続きます。

この本の最大のポイントとしてはエクストリームビアに関連してエクストリームミュージックを絡めているところにあります。

普通ビールに合うものと想像した時、大抵の書籍はフードを紹介していますが、この本では紹介したビールに合うエクストリームミュージックを紹介しています。

エクストリームミュージックその多くはメタルである場合がありますが、ビール同様メタルという音楽にも中毒性があり、1度ハマるともう戻ってこられなくなるものなのです。

beergeek.jpではビールとメタルはよく似ていると提唱し続けているのですがその話はまた今度。

紹介ビールひとつにつき、1アーティストまたは1曲がオススメペアリングとして紹介されており、アメリカ国内で最も有名な銘柄のひとつThe Alchemist-Heady TopperのオススメペアリングミュージックがCannabis Corpseだってのが最高ですね!

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なぜこういうペアリングになるのかというのは実際にこのビールを飲んだことがあり、このアーティストをしらないとわからないものですが、この本をキッカケにエクストリームアーティストに興味を持ってもらいたいものです。

そして各カテゴリーの合間にBrewtal Breweryのインタビュー記事が掲載されており、Dogfish HeadのSam Calagione氏、MikkellerのMikkel Borg Zjergsø氏、StoneのGreg Koch氏、AveryのAdam Avery氏、SurlyのTodd Haug氏、Three FloydsのBarnaby Struve氏が登場しており、著者の質問に答えています。

この手のインタビュー記事は他のビール書籍でも見られるかもしれないのですが、ビールに対してのみまじめなインタビューではないので少し違った観点からの質問&回答になっているので必見です!

そしてそして一番の目玉記事に思えて仕方ないのがBrewtal Musicianのインタビュー記事!!

ビールを愛してやまないミュージシャンにビールについてのインタビューをしちゃった秀逸な企画なのです。

世の中酒好きのミュージシャンは数多くいるにしてもクラフトビール好きのミュージシャンって誰がいるんだろう?という疑問を持っていた人には是非オススメの記事。

誰が紹介されているのかは動画とともに紹介していきましょう!

 

ClutchのドラマーJean-Paul Gaster氏

 

Brutal TruthのヴォーカリストKevin Sharp氏

 

MastodonのドラマーBrann Dailor氏

 

Charred Walls Of The DamnedのドラマーRichard Christy氏

 

Municipal WasteのドラマーDave Witte氏

 

Pig DestroyerのギタリストScott Hull氏

 

彼らが全米を代表するエクストリームビア好きのエクストリームミュージシャンとして紹介されています。クラフトビールにハマったキッカケやツアーで回った国などでお気に入りの場所など実におもしろいインタビューが掲載されています。

忘れないで下さい。日本でもいますよ。

 

Infernal RevulsionのベーシストK氏

 

ごめんなさい。自分です。完全なるステマです。

あとは手に取って見てみてください!Amazonとかで簡単に入手できますよ!

日本でもビール好きな人っていないの?と気になるあなたに近日中にクラフトビール好きのミュージシャンを紹介してみようと思いますのでお楽しみに!

それでは。