アメリカンクラフトビールの面白さとは何か。

こんにちは。beergeek.jpです。

文章の書き出しとしてはすでに聞き飽きた方も多いかもしれませんが敢えて言います。

昨今、クラフトビールが流行っていますね~。

…。

さて。先ほど日本大手ビールのキリンビールがクラフトビール業界に本格参入という記事が出ました。

姉さんこれは事件です。

ついに大手ビール会社が、新事業に参入を表明したわけです。

ビール造ってる会社が新しい銘柄を造るんでしょ?と思われる方もいるかもしれません。

たぶんその通りだと思うのですが。

しかしながら大手ビール会社でさえ、昨今流行っているクラフトビールというものが自社ラガービールと違うものだと認識しているという事実が明らかになりました。

大手の研究力、資金力、あえてキリンブランドとは別枠での参入表明したことによる柔軟性に期待が持てます。

大手ビール会社だろうと、マイクロブリュワリーだろうと美味しいものが正義なのです。

是非おいしいビールを造ってほしいものですね!

お・わ・り☆

……

なわけないのがbeergeek.jpなのです。もうしばらくおつきあいください。

そもそも私が信じ、広めたいと思っているクラフトビールと一般的に知られているクラフトビールというものには相違点が多々あります。

なぜクラフトビール、しかもアメリカにこだわっているのか。

そこには味という面以外の魅力が隠されています。

「ビールというものは美味しければいい、不味いのは嫌。」

本来それだけでいいものだと思っている方は多くいると思いますが、本当にそれだけのものだったら私は多額の資金を投じてまでアメリカなんかにいきません。

近所で美味しいビールを見つけては飲み、という繰り返しをするまでです。

ではなぜなのか。

それは美味しさと同様に、ビールを造る人間がどういう人間なのか、どういう感覚でビール造りをしているのかに興味があるから他なりません。

ビールの味の魅力同等に、作り手の顔が見えるという事が面白いのです。

実際に日本でもビール工場見学をしたことのある方はいると思います。

そういう方ならば実際にビールを造るという行程で人がどのような作業をするのかを目の当たりにし、そのビールを飲むにあたり特別な感情を抱いたりもしているのではないでしょうか。

しかし、日本とアメリカでは工場見学において少々差があります。

日本のブリュワリーにて工場見学をしたいと申し出た場合、少々渋られる場合もないとは言えません。

ブリュワリー非公開が規則であったり、予約をしなければいけなかったり、そもそもブリュワリーツアーガイド要員がいないため中を見せることができないと拒まれたり。

すべての日本のブリュワリーがこうであるとは言えませんが、やはりここは日本。生ものを加工する現場にどこから来たのかわからない人間を平然と現場へ進入させることは難しいのでしょう。

しかしアメリカはというと。

見せて?と言えば快くブリュワリー内を見せてくれる場所がほとんどです。

すこし大きめのブリュワリーともなれば見たいという人間の要望に応えるためにしっかりとしたツアーコースが設置されていたりします。

本来ツアーコースもなく非公開に近いブリュワリーですら、大まかに内部の説明をしてくれてお土産のビールまで貰えたりします。

こういう違いがあるのはもはや文化の違いなのですが、ビール醸造家とビール好きって単なる生産者と消費者という関係の枠ではなく同じビール好きなのだから、アメリカではこのような現状であるという事実は理解は頂きたいものです。

こうして各地のブリュワーと接することで、自身のなかで本当にそのブリュワリーのビールをサポートしたいかどうかが決まります。

すごくいいから聴いてみて!と、CDが出回り話題になったバンドが本当によいライブをするのかどうかを見に行くことが、私自身ブリュワリーツアーをする意図なのです。

しかしながら、ここまでやってしまうビールバカはそう多くありませんし、実際に行動を起こすことは難しいことです。

やはり味が美味しければいいのではないか…。

もちろんその考えのもとビールを飲めば幸せな人生を送れることでしょう。

でもね。

なにもビールの味だけがそのブリュワリーのこだわりではないのです。

そう。ラベルデザインからビールにつけたネーミング。

まさに表面的なセンスが消費者をどう刺激するか、これが味の次に楽しみなことなのです。

茶色ボトルに1、2と番号だけがふられたビールがあったとしましょう。

そのいずれも凄まじく美味しいビールだったとしても、それ以上の情報がありません。

原料に何が使われているかという説明はもちろん、そのビールに名付けたネーミングから、beerという表現すらちがう言葉を引用しているビールはアメリカンクラフトビールにおいてはかなり多く見られます。

こういうセンスって正解はないんです。

beerがたとえばmalt vebarageだとかhop juiceと表記されるのはブリュワーのセンスほかなりません。

ラベルの絵のデザインひとつにしても表現の仕方は無限大。

さわやかなビールをイメージして流れる川のラベルになっているものもあれば、その土地の治安を連想させるような他ではない唯一無二のラベル、コンセプトをしっかり伝えるために単に知識だけを持て余したデザイナーではなく、表現力のあるアーティスティックなデザイナーを起用したラベル造り。

こういう細部にまでこだわりを表現しているからこそ、アメリカンクラフトビールが一番美味しい(というより面白いものである)と断言できるのです。

 

日本でいうクラフトビールというのはまだ発展途上なので、一般的な考えとしては大手有力製品であるラガービールでない香り高いエールビールこそがクラフトビールであるという認識があるだけに過ぎません。

味だけで判断するのであれば大手ビールのクオリティはとても高いものですし、クラフトビール好きというのは単にラガーに飽きたエール信者であるのかもしれません。

まぁなんていうかややこしいです。

なにが正しいのかなんて結局飲む人が決めるべきもの。

大手ビールがクラフトビールに参入したところで広告力が勝利するのであればそれも良いでしょう。それが日本なのだから。

ただ、beergeek.jpではそういうビールをサポートするにはまだ早いとだけ…こっそり教えます。

ビールの味はもちろんのこと、ビールをどう魅せるかというこだわり、ブリュワーがどういう人間なのかを知る事が出来た時に完全に納得ができるビールと巡り会えると信じています。

大手ビール会社は嫌いではないですが、アメリカンクラフトビールのシーンを知る人間として、大手ビール会社とクラフトブリュワリーの差別はきっちりしたいと思うのです。

 

あとがき。

ビールや、ブリュワリーをサポートするという感覚って日本人にはあまりないのかな?

好きだから買う、広めるということが結果的にその商品価値を高めるということをもう少し意識するときっと面白い。

日本ってなんでも手に入る国だから、モノを買うという行為がなんでもない当たり前の事だって思っている人きっと多いはず。

音楽シーンでもそうだけど、実際にライブに足を運んでそこの物販コーナーで買うCDとタワーレコードで売られているCDを買うのとではなんだか感覚がちがうようにね。

是非いつも飲んでいるビール、これから飲みたいビールの工場見学(ライブ)に行く事ができる方は行ってみてほしいと思います。

それでは。

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